株式会社阿地組

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お客様との対談 Talk with the visitor

あうんの呼吸の名タッグで全力投球

阿地

岡山の民間工事専門の建設会社として、新築工事と改修工事、土地売買、収益マンションの家賃収入という4事業を展開されている秦建設さんですが、当社とは新築事業関連で古くから取引させていただいています。

現在、社長を務める私の父がまだ社員の頃からのお付き合いなので、50年以上になります。毎年コンスタントに1〜2件、多いときは4件ほど、お願いしています。当社の岡山市内の収益マンション建設の型枠工事はほとんど阿地組さんが手掛けたものです。

阿地

秦建設さんの現場はアットホームなので、当社の社員も協力会社もコミュニケーションが活発に取れ、円滑に仕事を進めることができています。

信頼関係が築かれている証しですね。

阿地

頼りにしていただいているプレッシャーはありますが、スタッフは皆「秦建設さんの現場に行きたい」と言います。さまざまな意見を聞いてもらえる現場は働きやすく、成果を上げやすいからだと思います。

長い年月、共に現場で向き合ってきたので、あうんの呼吸で通じあえるのかもしれません。

阿地

それは大いにあると思います。馴れ合いではなく、現場をより良くするためにはどうしたらいいかを考えて全力投球できる。秦建設さんは家を単に建てるだけではなく、住まう方の暮らしまでを徹底的に考えられて設計・建設されます。快適に生活できるから、オーナーさんご自身が住まわれていることも多いですしね。お客さまのご要望を一番良いカタチで提供されている、そんな物件の型枠工事に携われていることを誇りに思います。

土地を有効活用して地域貢献

阿地

秦建設さんは仕事の進め方がとてもきめ細やかです。一つひとつのプロセスに丁寧に向き合っておられるため、地主さんはもちろん、地域の方からの評判も高いですね。

私どもが建物を建てることで、周辺住民の皆さんから「地域全体が明るくなった」「まちが元気になった」と喜んでいただいています。マンションのみならず、周りの駐車場を綺麗に整備し、夜も暗くないように街灯をつけることを実施しているからだと思います。そうすることで地域の明るさにつながっていく。この周辺も10年ほど前までは鬱蒼としていましたが今、既に3棟目の工事を手掛けており、お客さま(大地主)の敷地を有効活用できています。微力ながら地域に貢献ができていることが嬉しいです。

阿地

建築するうえで地域とのつながりを大切にされているのですね。私たちも安心と安全を兼ね備えた住みよい家づくりをモットーに、スタッフ一人ひとりが細部にまで気を配った工事を徹底しています。秦建設さんのブランド価値を下げないよう、こころがけています。

女性ならではのしなやかな美しさにこだわる

阿地

秦建設さんの設計は、全て女性の設計士さんが手掛けておられるとか。

女性ならではのしなやかさや細やかさが設計にも表れるからです。「数センチの段差をつける」など、デティールまで考え抜いてデザインします。構造的な制約があるなか、いかに理想に近づけるか。私どものこだわり実現のため、阿地組さんにはいつも無理をお願いしていますね(笑)。

阿地

はい、秦建設さんの仕事はかなり難しいです(笑)。型枠を正確に組み立てて設置するためには、建築図面の読解能力や計測スキル、材料の切断や組み立ての技術が不可欠です。当社も複雑な形状の枠に挑むことで、専門知識や技術が向上できていると思います。

細かい要望が多いので、恐縮です。

未来を見据え、次代を担う人材を獲得するために

阿地

建設業の将来を考えたときに、人材確保が重要課題になってくると思います。秦建設さんでは次代の担い手確保のために何か対策をされていますか。

業界に興味がある人に対して、まず私たちの現場を見てもらうことを大切にしています。工事現場に一切、仮囲いや目隠しをしないこともその一環です。

阿地

一般的な現場は、背丈くらいあるパネルで囲っている場合が多いですよね。

興味をもってもらい、働いてみたいと思ってもらえるきっかけに繋がればいいなと。例えば、周辺に住んでおられる子供たちが、重機を自在に操る当社スタッフの姿を見て、「将来、自分も大きな機械を動かしてみたい」とイメージされるかもしれません。また当社のスタッフにとっても、いつ見ていただいても恥ずかしくないよう振舞に気を配り、現場を整理整頓する意識づけにもなります。

阿地

建設業の役割や現場作業への理解を深めるため、仕事をしている姿を見てもらうことは素晴らしいアイデアだと思います。特に私たちの仕事は、実際に見てもらわなければ、どんな仕事なのかわからないですからね。業界を知り、仕事を知り、モノづくりへの考え方を理解する。さらにその会社の姿勢を知ることができることにも有効です。

伝統を守りつつ、新しい風を吹き込む

阿地

人不足が問題視されるなか、技能伝承と自動化についても考えなければならないですよね。次世代の育成には古くからの技術や伝統を伝えていく大切さがある一方で、今の時代に即した働き方にも対応していかねばなりません。

もちろん当社でもデジタル技術を取り入れて、業務の効率的に取り組んでいます。ただ秦建設ブランドとして守っていかなければならない部分もあり、新しい風を入れつつ、伝統を承継していきたいという思いはありますね。

阿地

社内文化として守られているのは?

当社は創業以来、理念として「笑顔、笑顔、もっと笑顔」を掲げています。私達の家づくりは、笑顔で始まり、笑顔がまた新しい笑顔を連れてきてくれる。そんな幸せの連鎖で成り立っています。数ある住宅メーカーから当社をお選びくださったお客さまの期待に応え、幸せになっていただきたい。そして、一人のお客さまの喜びは、スタッフ全員の喜びとなり、仕事に対する喜び・自信へとつながる。秦建設は、お客さまの笑顔で育てられているという考えです。

阿地

まさに同感です。阿地組も「真の満足とお客さまに喜んでいただける仕事作り」をスローガンに、まずはお客さま視点で考える。お客さまが本当に満足いただけるまでやり遂げることが自分たちの誇りであり、やりがいとなっています。日々の暮らしの安心・安全を保守しているという自負がありますね。

その想いが仕事にあらわれているからこそ、「次の現場もお願いしたい」と繋がっていくのでしょう。職人さんの技術に関する伝承はどうされていますか。

阿地

職人としての考え方、専門技術を教えながら、同時にAIやデジタル技術も積極的に導入しています。教えてすぐ戦力になるわけではないのですが、今は出来るだけ早く一人前になれるよう、時短システムの開発に着手中です。例えば、1級技能検定試験の受験資格要件が12年から7年に短縮されるなど、技術士の育成の在り方を見直す動きが進んでいます。 “見て覚えろ”が当たり前の職人の世界で、教育改革は必須になってきました。

業界全体の職人の高齢化も進んでいますし、教育改革は待ったなしの状況です。

阿地

着実に技術を学び、経験を積みながら、数年で一人前の職人をめざしてもらいます。自分は数年後には一人前になれると思ってもらうことが大事。成長している、成果を上げているということを本人がジブンゴト化できるよう自分で評価できる指数を作成したいと考えています。

やりがい・モチベーション

阿地

型枠の仕事は決して楽な仕事ではありません。屋外業務なので夏は暑い、冬は寒い、さらに現場が重なって、大変なときもあります。しかし、最終的に建築物が出来上がって、「自分がこの現場をやった!」と言えることが大きなモチベーションにつながると思います。自分たちの作ったものがカタチとして残ることは大きいです。

大手ゼネコンさんのTVCMで流れているキャッチフレーズにもある通り、まさに「地図に残る仕事」なんです(笑)。自分が街づくりに携わっていることは大きな誇りであり、地域の価値にもなっている。家族や友人にも堂々と自慢できることだと思います。自分が携わった現場を誰かに見てもらって、「すごいね!」と認めてもらうと、その嬉しさも倍増します。

阿地

会社としても「岡山の街づくりの一躍を担っている」ことを広く認知いただけるよう、情報発信していかなければならないですね。

確かに。普段はそういう意識を持って仕事をやってないんですけれど(笑)。

阿地

例えば、家族と出かけたときに「ここは俺が建てた」と言えるじゃないですか。それって「認められる」「かっこいい」の意識に繋がると思うのです。完成したものが後世まで残り、仕事を通して社会貢献もできているのですから。

私たちの存在意義は大きいということです。その土台をお手伝いしてもらっているのが阿地組さんなので、これからもよろしくお願いいたします。

MESSAGE

  • この業界には「きつい」「つらい」というネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それ以上に大きなやりがいを感じられる仕事であることをお約束します。一つの現場だけではなくて、それを継続してプロジェクトが完成したときの「やった!完成した!」という達成感をぜひ感じてもらいたいですね。

  • 阿地

    型枠工事によって人の幸せを担っている、そして自分が幸せになるという誇りを持って、一生続けていける仕事です。経験を積めば積むほど、技術が磨かれることも大きな特徴。住宅や施設、インフラなど、仕事の成果により色々な人から感謝を受けられます。現場の施工が無事完了して、達成感を味わえ、自分の成長を実感できる。手に職をつけ、成長をめざす人を全力で応援しますので、ぜひ扉をたたいてもらいたいと思います。